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両親の別居が決まった。
きっと、このまま離婚するだろう。
既に父は母に対して敬語をつかい、赤の他人とでも言いたげな態度をとっている。
前回の記事を書いてから現在に至り、母は住む場所も帰る場所もない挙句、無一文となっている。
というのも父の「通帳と印鑑、そして貸した金を返せ」という言葉に対し、給料日当日に全財産を父に叩きつけたからである。
妹とは連絡を取り合っているようだったが、本日、通学前に母に遭遇し車に乗れと促された。
正直、母のことは嫌いではないが会いたくなかった。
案の定、話の内容は父に対する愚痴だ。
父がどれほど酷い人か、私のことをどう言っていたか・・・いつもの愚痴である。
だが、違うこともあった。
本日、母は数週間避けていた父と会い、色々と話したという。
母から聞いた話なので真実かはわからないが、父の発言は以下の通りだったらしい。
・お前(母)の兄妹は景気のいいときは金を借りにきたのに、こっちが困っている時は貸さないんだな
(借したお金を返してもらってないという事実を知っているかは不明)
・あいつ(実の娘/妹)が借りた金をなんで俺が返さないといけないんだ
(これは父が妹に金を借りるようにいったためであり、元はといえば父が借りたようなもの)
・あいつ(実の娘/妹)に偉そうなことを言われる筋合いはない
(しばらくどうにか生活できていたのは妹の稼ぎのおかげなのだが・・・)
・以前の奥さんに貸したという20万は時効だからお前には返さない
(もっとも貸したという話を根から信じていないようである)
・明日(もとい今日)年金が入ってくるが、1円も渡さない
・借金はお前(母)の自業自得だから、そっちも俺は知らない
(今日知った事だが、母は自分の保険等を削って生活費をつくっていたため、自己破産しても消えない借金もあるようだ)
・はやくすべてをどうにかして俺は楽に暮らしたい
実際に言いそう、というより妹に対しての発言は以前聞いたことがあるので真実だろう。
話は変わるが、妹である。
妹は母のためにアパートを借りるため節約している。
父には働いた金をすべて家に入れろと文句を言われつつも、耐えている。
妹は両親とも嫌いなようだが、それでも母を支えると言う。
そんな妹は、仕事帰りに値引きされたものを1品だけ買い、夕食としている。
理由は、父が妹のことを(反抗的だから)毛嫌いし、米を食べようものなら文句を言われるからである。
母は、そのことも言われたらしい。
あいつは自分の分の食べものしか買ってこない、と。
さすがにゾッとした。
父は食費を妹に渡したことはない。
それなのに、自分たちのぶんの食事も買って来いといっているのだ。
吐き出したいことはもっとあるが、まとまらないからとりあえず。
父には今後も会いたいが、私は今の家を出て行こうと思う。
父が本当にこの家を売るのかはわからないが、さすがの身勝手さには恐怖を感じている。
母も同じくらい、悪いところがある。
金使いが荒いこと、ギャンブルなどをやめられないこと、すぐに自分を追い詰めること、弱ると心の病になること。
だが、私が悩んでいるときに話を聞いてくれるのは母であった。
父は「当たり前」を求める人で、私がイジメられているときも心配さえしてくれなかった。
もっとも、それは母も同じだが。
父のことは嫌いではない。
だが、しばらくのお別れだ。
また会いにいってもいいかと聞くのは怖いことだが、聞いてみよう。
一緒には暮らせないけど、会えるなら会いたい。
身勝手だが、やはり父は一人なのである。
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母と父が来年の6月に離婚をする。
正しくは、母が離婚を考えている、だ。
父のほうも現状家出をして行方知れずな母を心配しないところを見るに、離婚に動じたりはしないだろう。
母は借金は自分のパチンコ依存のせいだと言う。
確かに毎晩出かけていたし、車に乗ればパチンコの玉らしきものが足元に見つかることもあった。
だが、本当にそれだけで家の生活が苦しくなったのだろうか?
父は今でこそ定年退職をし、毎日家で寝転びながらテレビを見ている。
周りから見ればそこまで働いたのだから当然のことであろうし、偉いとも思うのだろう。
自分の気が向かなければ午前中に帰宅し、酷いときは8万しか給料が入らない生活を強いていたということを教えなければ。
母は離婚を考えていると言い、そのときに初めて言った。
酷いときは8万しか入らなかったこと。
そのわりに自分の小遣いとして5万をもっていくこと。
共働きであったが、自分の給料と合わせても生活が元々苦しかったこと。
パチンコにいっていたのは、勝てば少しだけでも生活が楽になったからだということ。
最後の話は正直・・・である。
だが、父は悪い意味で古風な人で、自分は働いているのだから家では何もしないのは当然だという態度をとる人だった。
働いている母は家の家事をも強いられ、料理を運び終えて座った途端になにかを取らされに何度も立つことさえあった。
家にいるのはストレスだったのだろう。
見たいテレビは父親が占領していて見られず、自分の部屋というものもない母にはパチンコしかなかったのかもしれない。
ストレス発散だったのかもしれない。
家にお金がないと知ったとき、父親は激怒した。
元々手が出る人で、前の奥さんのことは殴ったり日常茶飯事だったようだが、母に手を出すことはなかった。
その分、態度や言うことはクソみたいに最低で思いやりがないものなのだが。
そのときには離婚の話が出たのかはしらないが、母が家を出るようなことはなかった。
でも、そのときに家を出ていればよかったのかもしれない。
それから数年、母は精神も体もボロボロだ。
金を貸していた兄妹はその恩を忘れたかのように金を借りようとする母を罵る。
自分たちが借りたお金を返していないのに、ある意味感心してしまう。
その兄妹たちとの縁を切り、母は本当に孤独な人となってしまった。
借金を返すために休まず働くという母は、先週、家を出てしまった。
こまめにではないが連絡はとっている。
この寒い中で車で寝泊りしている。
父がいないときに着替えなどを取りにくるが、それでは体が持たないということは本人にもよくわかっていることだろうに。
でも家にいるのが苦痛だという。
父がいる空間に帰るということが苦痛だという。
家でごろごろしているだけの父は、自分でなにかをしようとしない。
料理も洗濯も、なにかしらの支払いもすべて母親にさせる。
最近は子供に冷たくされるのが悲しいようだが、自業自得にも思える。
話は変わり今日のこと。
家出していた母親が帰ってくる日のはずだった。
だが、母親はもう家に帰ってこないという。
父に話を聞けば、パチンコ屋で会い、私を迎えにいくと出て行ったらしい。
父は呆れていた。
パチンコで更に金がなくなる前に、通帳と印鑑を返して欲しいという。
それを、私に言えという。
正直、持っていた荷物を投げつけてやりたかった。
父のことは嫌いでもない。
母のことも嫌いでもない。
しかし、そのときはとてつもなく父に嫌悪を見た。
母が家出した時は、家に帰ってこいとはいっていたのだ。
それは、私が泣いてしまったからかもしれないが。
怒鳴らないか、殴らないか、喧嘩をしないか。
泣きながら聞く私に父はしないといった。
呆れているから、もうなにもいっても仕方がないといった。
しかし今日になってなにかを言うのだ。
自分が電話をしてももう出ないから、通帳と印鑑を返せと言え。
別に家に帰ってこなくていいから、それだけは返せ、と。
母は本当に、もう帰ってこないかもしれない。
それがとても悲しい。
来年、父は家を売るという。
売って借金を返済するといっていたが、母はそれを断った。
両方頑固だ。
似たもの同士だからぶつかるのかもしれないと、今になって思う。
父が家を売ったとき、それが離婚のときだという。
母にはどちらについていくか決めなさいといわれた。
父はなにもいわない。
いつもなにもいわないのに、いざというときは母のせいなのだ。
私は母も父も好きだ。
しかし今日のさっきの出来事で父親に対する苛立ちを感じ始めている。
寝るときだけでも帰ってきてほしい。
父となんて顔を合わせなくていいのだ。
こんな寒いなかで車で寝泊りなんてしないでほしい。
どうしたらいいのだろう。